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2010年09月27日

トニ・ナダルが教えたこと

 WOWOWでラファエル・ナダルのドキュメントが放送されました。1か月前くらいから予告されていたので楽しみにしていました。

 ナダルのテニス人生や練習風景、そしてコートを離れた表情などが見られて非常に楽しく見ました。期待していた以上の内容でした。マジョルカ島は本当に美しいところです。
 その中で一番印象的だったのが、ラファの叔父でありコーチであるトニ・ナダルの言葉でした。ラファが「ほとんどの選手が叔、父と契約したら、練習に耐えきれなくなってクビにしてしまうでしょう」というくらい厳しいトレーニングを要求するトニ。そしてその練習を全力でやり切るからこそ世界の頂点に立ったラファエル・ナダルがいるというわけですが、しかしそのトニは、

「テニスは単なるゲームにすぎない。人生にはテニスよりも大事なもの(家族・友人・健康)がある」

とさらりと言える人なのです。ラファも同様の発言をしています。それこそ世界で誰よりも厳しくテニスに打ち込みながら、そのテニスを「ゲーム」と言いきれるところに凄味を感じました。トニはラファにテニスを教えただけでなく、人生を教えたのだと感じました。

 どんな分野でもそうだと思いますが、世界知になるための努力というのは超人的なレベルなのだと思います。それができるほんの一握りの人間が「天才」と称賛されることになるのでしょう。その苛酷さのなかで人間としての幸福を失う天才も多いのだと思いますが、トニやラファにはそうはならなういでしょう。

 
posted by das53jp at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 勝負の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月11日

尊大な羞恥心と臆病な自尊心

 GO!さんのコメントに関連して。

 私は中島敦が好きです。漢語の格調の高さが溶け込んだ美しい日本語が素晴らしい。今日は『山月記』の話ですが、『李陵』は傑作ですし、『名人伝』なんかもいいですね。



 代表作『山月記』のキーワード。それは「尊大な羞恥心と臆病な自尊心」です。主人公はこれがために虎(化け物)になってしまうわけで、この小説は人が虎になってしまった怪奇譚を、巧妙に自我の危機を描いた精神劇にしています。

 それはさておき普段囲碁を打って勝負をしていると「尊大な羞恥心と臆病な自尊心」ということばをよく思い出します。自分に自信を持つことと、自分を疑ってみること。勝負ではその両方が大事なのですが、なかなかうまくいきません。勝負にこだわり過ぎるとそれこそ神経衰弱に陥りそうになります。

 生徒などに自戒を含めていっていることは、まさに対局しているときはなにものも恐れず自信を持って打てということです。囲碁は自分の力で打つもの。誰も助けてはくれませんから、自分が自分を信じなかったらどうにもなりません。
 そして対局が終わったら謙虚に周囲の意見を取り入れることが大事なんだと思います。1局打てばいろいろな課題がでますから、それらはしっかり反省しなければ上達はできません。

 自分の経験から照らし合わせると、これが難しい。多くの場合逆になります。
 いざ勝負となると、日頃の不勉強がたたって自信が持てない。どうせ勝てないかな、でも投げたくないな、うまく勝てないかななどと中途半端な打ち方になってしまう。打つ以上もうちょっと打ち方はあるだろうというような煮え切らない碁になります。
 当然負けるわけですが、ここでは自分の醜態から目をそらしたいので人の話を聞けない。どこかで自分は下手ではないと信じたいので、自分に都合の悪い事実を遠ざけようとします。真剣に打った碁は棋譜を残すという自分なりのルールがあるのですが、負けが受け入れられなくて結局棋譜を残さなかった敗局というのはいくつもあり、後から考えると負けたことよりも棋譜を残さなかった方が悔やまれたりします。

 「尊大な羞恥心と臆病な自尊心」とはよく言ったものです。
 自分を恥じるなら本当の意味で謙虚になってこそ得るものがあるし、自尊心を保つにためにはものごとから逃げてはならない場面があります。個人的にはなかなか「尊大な羞恥心と臆病な自尊心」から抜け出せていない気がします。一生の課題かもしれません。


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posted by das53jp at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 勝負の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月13日

"If you can meet with triumph and disaster And treat those two impostors just the same"

 ウィンブルドン好きの人なら知っているであろうこの一節。
 選手のラウンジからセンターコートに出る通路の上に掲げられています。

"If you can meet with triumph and disaster
 And treat those two impostors just the same"

 これがラドヤード・キップリングの詩の一節だと知ったのは最近のこと。だれがこの一節がクラブハウスに掲げられるようになった経緯は不明です。
 最高の檜舞台に上がろうとしている二人の選手が、この一節を見上げてからコートに出ていくということに、ウィンブルドンの持っている伝統の重みを感じます。

 キップリングの詩の全文と日本語訳を掲載している記事を見つけたのでリンクを張っておきます。

 加えてウィンブルドンの映像も貼っておきます。30秒過ぎに2009年ファイナル開始直前の映像(ロディックとフェデラーの後ろ姿)がでてきますが、先週の頭上にこの言葉があります。
 うまくリンクが貼れない(削除された?)ので、ローカル保存している動画からスクリーンショットを。
09111301.jpg
posted by das53jp at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 勝負の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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